思想
顕教けんぎょう
言葉や経典によって明らかに説かれた教えとして、密教と対比される概念。
ざっくり言うと
経典や説法を通して、仏教の教えを理解していく学び方と考えると入りやすいです。
もう少し深く
顕教は、経典や論理によって明らかに説かれた教えを指し、密教と対比して使われます。ただし、顕教が低く密教が高いという単純な序列語として読むと誤解しやすく、空海が問題にしたのは、仏の悟りそのものをどのような言語・象徴・実践で受け取るかという違いです。
『秘蔵宝鑰』や十住心思想では、人間の心のあり方を段階的に見て、仏教諸宗の教えを位置づけます。顕教という語は、その比較の中で密教の特徴を浮かび上がらせるための概念として読むと理解しやすくなります。